本小松石 宮前型 笠付香炉 熟練の職人による加工の様子
皆さま、こんにちは(^^)/
本小松石の墓石を産地の自社工場で加工製作し、産地の『卸価格』で日本全国の皆さまにお届けしております、湯河原石材㈱の二見でございます。
11月も半ばを過ぎ、今年も残すところ1か月半となりました。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか?
本小松石の産地、神奈川県は今日 とても良いお天気で気持ちの良い朝でした。
しかし、気温は低く気合いを入れないと動けない時期がやってきたなぁ(笑)と。
私は寒いのがとても苦手です(‘;’)雪国の方はすごいなぁと思います!
昨日(土曜日)の午前中は、弊社ホームページをご覧いただいた東京都内のお客様が工場見学にお越しになりました。
雨が降っていたので、本小松石の丁場の見学をしていただけなかったことがとても残念でしたが、後日 奥様と一緒にお越し頂けるとのこと!とても楽しみです(^^)/
週間予報を見て日時を決めることを約束してお見送りいたしました(^_-)-
そして、同日午後には、ご子息様が弊社ホームページをご覧になり『ここがいいんじゃない?』と弊社ホームページを数ページ コピーをして下さり、お母様がコピーを持参になって弊社へお越しになりました。
大変嬉しく、感謝の気持ちでいっぱいになりました。
私は、このホームページのブログを通して、弊社スタッフの『熟練の技』と『頑張り』『本小松石への想い』、そして利益追求せずに『良質な本小松石墓石』を『低価格』で全国の皆さまの墓地に施工することを貫いてきた『頑固一徹の社長の精神』を皆様にお伝えすることを担ってきました。
この想いを、皆様に伝ることができているのだと思うと、頑張ってブログを続けてきて本当に良かった という思いが込み上げてきます。
日頃私は、弊社工場で『え?もったいない』と思う場面をしばしば目にします。
丁場(採石場)で採掘した本小松石の原石を、本小松石の目利きと長年 本小松石墓石をつくり続けてきた弊社社長が厳しい目で厳選します。
そして厳選された本小松石の原石だけをトラックに積んで、弊社工場に運びます。
しかし、実際に工場で切削してみると、少々色が入っていたり、よく見ないとわからないくらいの とても小さなキズが入っていることがあります。
丁場(採石場)で、本小松石のプロが厳選しても、実際に切削してみないとわからない、というのが実情であります。
機械で切削した本小松石を、社長は、いろいろな角度から目を皿のようにしてじっくりと見ます!
そして、厳しい表情で『ダメだ!』と一言。
『え?なんで?どこが?』と私も目を皿のようにして見ます!
確かに、小さな、本当に小さなキズらしきものが見えるような?見えないような?
『これでダメなの?綺麗なのに・・・』と思うのですが。
社長は、『次、切ってみるぞ!』と・・・。徹底しているな、と思いますね。
『もったいないなぁ』と正直思うのですが、これが創業以来、貫いてきた 社長の頑固一徹の姿勢です。
本小松石は御影石などと違い、大きな石があまり採掘されません。
ですから、とても貴重です。しかし、社長のお眼鏡にかなわなければ次の工程に行くことはできないのです。
この石、どうなるの?
もっと小さい部位のものを製作することが可能な場合もありますが、たいがいは使わない場合が多いです。
『職人気質』と『徹底したこだわり』をもつ、頑固一徹社長の姿勢に惚れて、『是非、社長にうちの墓をつくってもらいたいよ!』と依頼される方が多いのです。
本小松石の材質に限らず、本小松石墓石が完成するまでの、加工の技術、基礎工事・据付工事の全てに社長のこだわりがあります。
常に最新の技術を採り入れながらも、厳しい修行時代に巨匠から受け継いだ職人魂や匠の技が完成した本小松石墓石の中に込められているのです。
こだわりや貫くことは、墓石づくりには、大変良いことです。
尊敬のひと言であります。
しかし、仕事以外で、ここは全くこだわらなくても良いのになぁ!!!と思うところにもこだわりがあって!
『???』と思うときも正直あります(笑笑笑)
前置きが長くなりましたが、本日は、先日青森県弘前市に完成いたしました本小松 1尺1寸型墓石の宮前型香炉 加工の様子をお伝えいたします。
墓石の手前には、お花をあげる「花立」、お水をお供えする「水鉢」、お線香をあげる「香炉(香立て)」があります。
山から切り出した本小松石の硬い原石を、機械を使用して、また手加工により熟練の職人がお客様のご希望の形に加工製作いたします。
完全オーダーメイドでおつくりしておりますので、お客様のご希望の形におつくりすることが可能です。
一般的には、下記の4つの形の香炉が多く使われます。
《角型 香炉》 和型・洋型どちらの墓石にも合うスタンダードな形です
《笠付型 香炉》和型墓石に使われます
《経机型 香炉》 和型墓石に使われます
《宮前型 笠付 香炉》 和型墓石に使われます
一番下の写真、『宮前型 笠付香炉』は、弊社オリジナルの香炉です。
加工には、細部にわたり 大変手がかかりますが大変高級感があり、とても人気があります。
では、加工の様子を一部ご紹介いたします。
熟練の職人が、一工程、一工程、丁寧に心を込めておつくりいたします。
墨付けが完了し、各部位を切削いたします。
オフカッターにより、香炉の頭部に切込みを入れているところです。
こちらは、香炉の側面部分に同じくオフカッターにより切込みを入れています。
次に、正面部分の切込み作業を行っています。
ドライカップを用いて、グラインダー加工を施しています。
とても細かい作業なので、全神経を研ぎ澄まし、慎重に作業を進めます。
切削作業がすべて完了したところです。
そして、この後に磨きの作業に入っていきます。
こちらが完成した本小松石 特製『宮前型 笠付香炉』です。
完成した本小松石墓石に設置したところです。
大変 高級感あふれる香炉です。
『宮前型 笠付香炉』がより一層、総本小松石墓石 全体をひき立たせてくれていますね。
『お墓はまだ建て替えないけど、香炉だけつくってもらえる?』と『宮前型 笠付香炉』のご依頼が多くあります。
やはり、香炉は正面の一番手前に設置しますので、香炉一つで全体の感じも変わってくると思います。
ちなみに、香炉の後ろ側(背面)部分は、穴がくりぬいてあります。
お線香をあげると、香炉内に熱がこもるために、『煙抜きの穴』をあけて熱を逃がさなければなりません。
これは、基本的で当たり前のことなのですが、時々『煙抜きの穴』が空いていない香炉を見かけることがあります。
『香炉にヒビが入った』、『香炉が割れた』とのご相談で来られる方がいらっしゃいます。
熱を逃がす『煙抜きの穴』が空いていないので、びっくりします。
ヒビが入ったり、割れるはずです!
一度、お線香をあげただけで、ヒビが入ってしまったケースもありました。
墓石を引き渡してもらう際には、必ず確認をすることをおすすめします。
または、石材店に依頼する時点で、この点についても、きちんと確認してから契約されることをおすすめいたします。
次回ブログでも、本小松石墓石の加工作業の様子をお伝えいたします。
寒さも本格的になってきましたね。
皆さま、風邪などひかぬよう くれぐれもお身体ご自愛くださいませ。
明日も、皆さまにとって幸多い素晴らしい一日でありますように・・・
湯河原石材㈱ 二見