建立例 :3004 湯河原町・保善院 (本小松石)
本小松石(真鶴原産)を使用した「宝篋印塔」です。
五輪塔と共に供養塔を代表する宝篋印塔は、代々続く家の供養塔として建立されます。
こちらの墓地は、非常に広く、宝篋印塔の他、夫婦墓も建立しています。
外柵、灯籠、墓誌、宝篋印塔、夫婦墓の総てに日本の銘石、本小松石を使用して建立しました。
また、こちらのお施主様は「墓相学」にこだわり、墓相学の第一人者である福原堂礎先生に現地までお越しいただき、「墓相学に則った」墓地の設計をして頂いています。
墓地の左右に、笠付灯籠を設置しました。
灯籠はお墓に眠る人を灯火で供養するという意味以外に、故人があの世で道に迷わないようにする道灯り、暗闇を明るく照らすことで邪気を払うという意味が込められています。
大変ボリュームがある本小松石製の立派な笠付灯籠です。
外柵には、擬宝珠(ギボシ)も設置しました。
病苦を除き、災いを絶つ力をもっていると伝えられています。
墓地内には、赤土を施工しました。
赤土を墓地内に敷き詰めることで、赤色が災厄を防ぐと言われています。
お墓の建て方、墓石に彫刻する文字等の彫り方など全てが墓相学に則っています。
旧家であるため、多くのご先祖様が眠られています。
ご先祖様への感謝の想いをお施主様が形にされています。
お墓に使用できる石は、国内産・外国産ともに多種類の石材があります。
お施主様が本小松石を選ばれた理由は、日本人だからこそ国産の石を使用したいという思いがあります。
外国産の石だからといって、悪いというわけではありません。
石質が硬く、墓石に適した素晴らしい石がたくさんあります。
しかし、こちらのお客様のように「終の棲家」だからこそ
「日本の石の下で眠りたい」という方がたくさんいらっしゃいます。
お客様より頂いたご感想:
旧家のため先祖も多く、また墓地も広いため設計にはとても迷いました。通常は五輪塔を建てるところを5代以上続いているため『宝篋印塔』で供養することをすすめられ、出来上がりもとても立派で満足するものができました。
ご先祖様が多くいらっしゃること
もあり、『宝篋印塔』で供養することをおすすめ致しました。