本小松石(超特級品 大トロ) 高級型 和型墓石(9寸角) 建立工事の様子
皆さま、こんにちは(^^)/ 『本小松石の墓石』を自社工場で製作しております 湯河原石材㈱の二見でございます。
新しい年を迎え、寒さも一段と厳しくなってまいりました今日この頃ですが、皆様お変わりなくお過ごしでしょうか?
久々の更新となり、大変ご無沙汰をして申し訳ありませんでした。
昨年お彼岸前より、日本全国のお客様から 大変多くのお問合せを頂戴し、丁場(採石場)見学・工場見学にお越しいただきました。
一日に2組限定(午前1組・午後1組)とさせていただいているため、都合が合わずお待ちいただいたお客様には大変申し訳なく思っています。
ただ今、法要等を控えていないお客様には、約1年ほどお待ちいただている状況です。
(一周忌や三周忌など法要までに建立したい場合はご相談ください)
工場では、熟練の技術を持つ職人が お客様一人ひとりのために、丹精込めて 懸命に加工作業に励んでおります。
また、現地(墓地)での基礎工事・据付工事も遠方まで出向き、心を込めて一生懸命に作業を行っております。
お客様にとって『一生に一度の大切な建墓』を『お任せいただいている』ことを 常に心にしっかり留めて スタッフ一同 誠心誠意を込めてお手伝いさせて頂いております。
本日は、静岡県熱海市の寺院に建立いたしました『本小松石 高級型和型墓石(9寸角)』の基礎工事・据付工事の様子をお伝えいたします。
日本の銘石 『本小松石』の中の青目材の中から、厳選された『大トロ』部分だけを使用しておつくりした『総本小松石墓石』でございます。
『本小松石大トロ』は、本小松石の中でも、『縞目が強い』『粘り気が強く硬い』『艶のりが良く、艶持ちが良い』『経年劣化しづらい』部分を呼びます。
本小松石の丁場(採石場)で、本小松石の目利きが選び抜いた まさに『本小松石の最高峰』と言えます。
【総本小松石 高級型 和型墓石(9寸角)】
墓地の左右入り口は、ボリュームのある『親柱』を、参道には『張り石』を施しました。張り石はお参りする際に滑ることのないよう『ビシャン加工』で仕上げました。
また、お参りしやすいように『バリアフリー』設計でおつくりしました。
『墓誌』の左右上部は『亀腹加工』、『花立・水鉢』は『別花品』の高級型で、『香炉』は弊社オリジナルの『宮前型笠付香炉』でおつくりしました。
墓石の竿石(1番上の石)の上部は、『香箱加工』、上台(上から2番目の石)は『亀腹加工』、中台(上から3番目の石)は『水垂加工』を施しました。
また、お施主様が『曹洞宗』なので竿石の上部に『円相』を刻み金箔を施しました。
※円相は、ご本尊様(お釈迦様)を表すもので 石塔上部に彫刻することによりお施主様ご一家を代々末永くお守りしてもらうという意味が込められています。
墓相学に則った墓石を建立したいというお客様へは、『正しいお墓の作り方』をご提案させていただきます(無料)。<弊社は仏教墓塔研究会の正会員です。 福原堂礎先生より直々にご教授頂いております)
それでは、墓地での完成までの様子をお伝えいたします。
先ずは、ミニユンボ及び手作業による『床掘り作業』の開始です。
スリーブ(水抜き)を設置しました。
次にカロート(納骨室)部分を枠板で囲います。以前にも何度もお伝えしておりますが、カロート(納骨室)の床面は、土に接していなければなりません。
コンクリートなどで床面を全て覆うことは 墓相学上も『断絶の相』と呼ばれ、非常に良くないとされています。
お墓は親から子、子から孫へと代々受け継いでゆくものです。通常、カロート(納骨室)には、骨壺が8~10個ほど納めることができます。納骨できるスペースがなくなった場合は、古い仏様を納骨袋に納めて土へ還します。
しかし、床面をコンクリートなどを敷き詰めてしまうと将来的にお骨を土に還すことができなくなってしまいます。
墓地全体にメッシュ(鉄筋)を施工しました。
コンクリート含有率210㎏の生コンクリートを流しこみました。(通常、墓石の基礎工事で使用される生コンクリートは含有率160㎏)
強度には大きな差が出ます。
基礎部分は、人間の身体に例えると足腰にあたる一番重要な部分です。
非常に重たい墓石全体を支える基礎部分は、大地震にも耐えられる しっかりとした工事をしなければならないため、使用する鉄筋、生コンクリートなどの全ての材料も厳選した最も良質なものを使用しています。
外柵 『腰石』の施工が完了しました。各石のつなぎ目にはアンカーボルトを打ち込みステンレス補強金具でしっかりと施工しました。
外柵『コーピン』の施工を行っています。微妙な角度の狂いもないようしっかりと角度調整をおこないながら慎重に作業を進めます。
外柵『腰石』と『コーピン』の接着面は、石材用強力接着材を使用し しっかりと施工します。
外柵『コーピン』の接着面もアンカーボルトを打ち込み、ステンレス補強金具を取り付けることで大地震でも耐えられるようしっかりと施工しました。
カロート(納骨室)部分の横石の施工をしています。
カロート(納骨室)の施工が完了しました。
墓誌を設置する部分に『捨て石』を設置しました。
目地の仕上げのための養生テープを貼っているところです。
水平器を使用し、角度に狂いがないかを確認しながら、外柵『羽目石』の施工を行っています。
同じく反対側の外柵『羽目石』の施工を行っています。
外柵の施工が完了し、芝台(1番下の石)を慎重に設置しています。カロート(納骨室)との接着面は石材用耐震強力接着材を使用しています。
芝台(1番下の石)の設置が完了し、免震用ゲルを設置しています。
基礎部分はベタ基礎工法によるしっかりとした耐震設計、墓石部分は最新技術を駆使した震度7の地震にも対応する『免震工法』を採用しています。
Wの地震対策により、大地震にも耐えられるよう万全の地震対策を施します。
中台(上から3段目の石)を設置しています。
上台(上から2番目の石)の設置を行っています。
竿石(1番上の石)の設置を行っています。
『塔婆立』の笠部分の設置を行っています。
『墓誌』の設置、参道部分の張り石も完了しました。
日本の銘石『本小松石の最高峰』大トロを使用した『総本小松石 高級型 和型墓石(9寸角)』が完成いたしました。
お施主様からは、『想像していた以上の立派なお墓ができて感無量です。本当にありがとうございました!』とお喜びと感謝のお言葉を頂戴することができました。
お施主様からの有難いお言葉に、スタッフ一同大変嬉しく ほっとしております。
多数ある石材店の中から、私どもをお選びいただき、お任せいただきましたことに深く感謝いたします。
これからも、お客様お一人ひとりの想いを形にできますようスタッフ一同 日々精進してゆく所存でございます。
本年もどうぞよろしくお願いたします。
今年も、皆様にとって 幸多き素晴らしい一年となりますよう心よりお祈り申し上げます。
湯河原石材㈱ 二見