本小松石 原石の採掘量の減少 および今後について
こんにちは。本小松石の産地で本小松石墓石を自社工場で製作している二見です。
連日、暑い日が続きますが 皆さま、いかがお過ごしですか?
前回の「がんこ社長のひとり言」では、本小松石の丁場(採石場)の状況について、
「良質な本小松石の原石を、安定して確保しているのでご安心ください」という内容をお伝えいたしました。
しかし、本小松石の丁場(採掘場)全体でみると、本小松石の原石の採掘量が年々 減少しており、いくつかの本小松石の丁場(採石場)では、本小松石の原石が全く 採掘されなくなりました。
先日、私のところへ同業他社(本小松石の加工業者)の社長が相談に来られました。
お客様から 本小松石墓石の製作の依頼を受けているにもかかわらず、肝心の「本小松石の原石が入手できないので困っている」ということでした。
長年、本小松石の原石を仕入れしていた丁場(採石場)で、もう採掘されなくなってしまったとのことです。
このような状況は、初めてだと・・・
今まで、本小松石の原石が入手できないことは、一度もなかったと・・・
お客様への納期が迫っていることもあり、本小松石の原石を入手できるよう 早急に手配をさせていただき、無事に加工作業が進んでいるようで安心しています。
今年に入り 他、同業他社(本小松石の加工業者) 数社が、 本小松石の原石の入手に、非常に苦労しているという話は、耳にすることはありました。
しかし、私自身も このような相談を受けたことが初めてで非常に驚いています。
本小松石が希少だとされながらも、丁場では原石が採掘されていたからです。
弊社では、有難いことに このような状況は一度もなく 今後も安定して原石を入手できるルートをしっかり確保しているため心配はしていないのですが、「本小松石」の採掘量がますます減少していき、希少価値が高くなることは間違えないと思っています。
真鶴原産の本小松石は、西の横綱と称される 香川県で採掘される「庵治石」と並び
「東の横綱」と呼ばれる「日本の銘石」です。
国産の石でお墓を建てたい、墓石に適した材質の石でお墓を建てたいと望むお客様から、たいへん根強い人気のある石材であります。
しかし、希少なため 外国産の石材と比べると どうしても価格が高くなってしまう傾向にあります。
それでも、本小松石でお墓を建てたいというお客様が年々増えているように思います。
本小松石は、他の石材と違い 色合わせが非常に難しい石です。
同じ丁場(採石場)で採掘された原石でなければ、まず色を合わせるのは無理です。
同じ丁場(採掘場)で採掘された本小松石の原石を 工場へ搬入して、 実際に切削(切って)して、磨いて、合わせる。
合わない場合は ストックしてある原石、もしくは丁場(採石場)から、新たに本小松石の原石を搬入し、再度 切削、研磨をして合わせる、という工程を繰り返さなければなりません。
ですから、入手できるルートや在庫を十分に確保しておくことが 良質な本小松石墓石を製作する上では、必要不可欠であります。
今後、丁場(採石場)全体として 本小松石の原石の採掘量が ますす減少していくことが予想されますが、良質な本小松石をだけを使用して、 お客様へ高品質な本小松石墓石を提供していけるよう最善を尽くしていくことが私の役目だと思っています。
今日、私は とても嬉しい電話をいただきました。
「がんこ社長のブログを読んで、小松石のお墓を建ててもらいたくて電話しました!」
「いろいろなことにこだわっていて・・・。わたしは、こんな人にお墓を建ててもらいたいと思っていたんですよ!」との有難いお言葉をいただきました。
私の「がんこ社長のひとり言」は、私の本小松石への想いや、こだわりを少しでも皆様にお伝えできればという気持ちで始めました。
まだ、初めて間もないですが、私のこだわりや本小松石への想いが、皆さまに お伝えできているのだと思い、有難くとても嬉しく思いました。
日々の出来事や、私の本小松石への想いや強いこだわりを、 今後もお伝えしていきたいと思います。
長くなってしまいましたが、最後までご覧いただきありがとうございました。
《本小松石の動画をぜひご覧ください》
https://www.youtube.com/watch?v=ChrEGTzs4QI ← クリックしてください
湯河原石材㈱ がんこ社長 二見尚弘